ゆっくりずむ♪かのんめろでぃ
令和2年9月号

ゆっくから
避難訓練&テーブルホッケー

ゆっく指導員 (M)

プールをいっぱい楽しんだ暑い夏はどこへやら~。暑さ寒さも彼岸までというくらい、あっという間に秋に早変わりしました。涼しくなり、久しぶりに道合公園に行ってきました。ブランコ、滑り台、広場で走り回り楽しんできました。やはり体を動かすのはいいですね。

23日(水)には、避難訓練を行いました。地震を想定して、近所の避難場所である本町小学校のいちょう門にみんなで避難体験をしました。初めての経験で不安になってしまうこともありましたが、いざとなったらそんな事はいってられません。緊迫した出来事のないことが一番ですが、苦手だからこそ無理なく出来る範囲内で体験ができればと思います。

午後には、大きなテーブルをだしてホッケーを楽しんでいます。型はめの積み木をホッケーに見立てピンポン玉を打ちます。数字の概念は難しいながらもメンバーを交代したり、勝ったぁ~負けた~を楽しんでいます。

自粛もあけ、学校の活動も通常にもどりつつあります。午後のみんなは、『かごめかごめ』を楽しんでます。みんなの輪の中に一人座わって、『かごめかごめ♪』を歌いながら回ります。後ろの正面だ~れ♫と歌が終わり、「だあれだ?」と肩をトントン、「〇〇ちゃんでした~」とバトンタッチして、みんなと楽しく過ごしています。

暑い日差しがおさまり、散歩日和になってきました。公園に行ったり、いつもとは違うコースの散歩を楽しみたいと思います。

めろでぃから
それぞれの楽しみ方!

めろでぃ指導員 (O)

短い夏休みが終わって、めろでぃにも日常が戻って、子どもたちはみんな元気にさまざまな活動をして過ごしています。

夏休み中の水遊びが大好きだった(K)くんは、めろでぃに着くとすぐに窓越しに庭を見て、「お庭、だれもいない」と残念そうです。また暑くなったら水遊びしようね!

自粛前までは工作が大好きだった(S)くんは、今はYouTubeでお気に入りのキャラクター“サンサン”の絵を描いています。おやつの後や、ぴんぽんの後にサンサンやサンサンの家、お友だちなどいっぱい描いてうれしそうに説明してくれます。

お散歩好きの(K)くんは、この頃お散歩の時よく歌を歌います。「どんな色が好き?」と問いかけると「青!」とか「オレンジ!」と元気よく答えてくれます。

かのんと併用している(S)くんは、週1回だけめろでぃにやってきます。ぴんぽんの時に先生が歌ってくれる『動物園に会いに行こう』や『動物たちの音楽会』のアイデアを出してくれた(S)くんは、必ず「火曜日のぴんぽんは何やった?」とか「『動物たちの音楽会』では何の役をやった?」と質問してきます。かのんと共通の話題でつながっている感じです。

なかよし3人組の(Y)くん、(Z)くん、(H)くんは、時々大人を巻き込みながら、お寿司屋さんごっこや学校ごっこなどの遊びを展開しています。

他にも、それぞれの子がそれぞれの個性にあった遊びや活動を展開して、いろいろな豊穣を見せてくれています。

りずむから
実りの秋を迎えて

りずむ指導員 (N)

今年の運動会は、短時間かつ少人数で行う分散型。中止する学校もありました。秋の運動会といえば、万国旗とテント、BGMとピストルとアナウンスの声。校庭に並ぶ椅子、おにぎりとバナナと青いみかん、はやる心と大歓声。私達大人が子どもの頃から慣れ親しんだ運動会の光景は、今年は見ることができません。

気がつけば2020年も残り3ヶ月。3月からの半年間が、そっくり抜き取られたかのようです。りずむの近くの田んぼの傍に彼岸花が咲いてからずいぶん経ちました。やっと暑さが緩み、春と夏を飛び越えて秋が急に来たようにも感じます。

4年生の(E)君の担任の(N)先生は、(Y)君が小学校時代お世話になった先生です。5年生になった春に先生は転勤され、その転勤先に入学して来たのが(E)君でした。厳しい指導の裏側に、クラスの子全員への愛情があふれ過ぎて漏れ出てしまうような、温かく 明るく元気な女性の先生です。先日、早帰りの中学2年の(Y)君を自宅に迎えに行き、そのまま(E)君の学校に行って来ました。(Y)君を連れていつか行きたい、と思っていた(N)先生のもとへ。

先生は最初「誰?」と思ったようです。が、すぐに「(Y)君! (Y)君じゃないの! 元気?」4年ぶりに会った教え子の成長ぶりに驚き、そしてとても喜んでくれました。(Y)君は「はい! 元気です!」と胸を張って微笑みました。近くにいた先生方に名を名乗り、(N)先生の矢継ぎ早の質問にもはっきりと大きな声で応え、先生と写真を撮り、上達したピアノの腕も披露して来ました。最初は呆気に取られていた(E)君でしたが、一緒に記念写真に収まり、その後もニコニコと様子を見ていました。

他所ではちゃんとやるんだ、と思いました。ハキハキとした立派な態度と初対面の先生方への挨拶と(E)君を優しく誘う、年長者らしい柔らかな物腰と。私達の前では見せない、(Y)君の一面。(Y)君の、(N)先生への無言のお礼の言葉のようにも思えました。

子ども達と過ごしていて、時々、思うことがあります。りずむは、学校で頑張って来た子ども達がホッとできる場所、安心して過ごせる場所です。ちょっと甘えたい場所でもあり、ちょっとわがままもしたい場所でもあります。憂さ晴らしをしたい時もあれば、眠りたい時もあるでしょう。それらを尊重しつつ、その上で保たなければならないのが安全と秩序です。子ども達一人ひとりが、より幸せに未来を生きるために。今日という日をより心地良く過ごすために。たびたび私達スタッフは、どこまでどうしたら良いのかと悩み、話し合いを重ねています。こうすることが正しいのか誤りなのか、いつどんな形で答えが見えるのかと。

たった一度の○年生なのにと嘆き、大事な時間を奪われたと思うのは、大人の感覚なのかなと思う時があります。朝、学校に行く時にはハンカチを持つ。カバンを背負う。帽子を被る。猛暑続きのここ数年で定着したのが「水筒を持つ」、 今年加わったのが「マスクをつける」。それだけのことなのかもしれません。子ども達の柔らかい感性は、時代に抗うことなく、そのまま潔く受け容れる。様々な問題が取り立たされていますが、学校に行けない…となって学校の良さを再認識した子、小規模な運動会だからこそ参加できたという子もいると思います。オンライン授業はさらに進化して、学習の形も、社会の仕組みや働き方も多様になりそうです。

この先の暮らし方は大きく変わるかもしれません。でも、枝葉の部分がいくら変わっても、根幹にある「人が人を思う気持ち」は変わることはありません。心の真ん中が育つ時にすぐ近くに居られることを嬉しく思うと同時に、責任も痛感します。誠実に、子ども達の前に在りたいと思います。涼しくなって運動するのが楽しくなりました。今年の秋は、大縄跳びとドッジボールを極めたいと思います。

かのんから
新たな一面を発見!

かのん指導員 (K)

暑さも陰りを見せ始めた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。かのんでは、8月よりも過ごしやすくなったこともあり、子ども達が先月よりも心なしか精力的に活動しているように見えました。

今まで集団の中に入りトランプなどをするといった様子のなかった子が、今月は集団の中に入り職員や他の利用者様方とともに楽しそうにトランプをするという場面が見受けられました。また「エビ・カニックス」・「紅蓮華」という曲に合わせて踊ったり、絵を描くというのがあまり好きではない子が絵を積極的に描いたりしている場面などもあり、今月は今まで見られなかった子ども達の新たな一面を見ることができた月でした。

令和2年度の活動も、折り返し地点となる9月。今年度は高校3年生が多い年度で、そのため、今月は来年度に向け実習に行った子ども達が複数名いました。実習期間は1週間と短期間ではありましたが、子ども達はそれぞれの場所で精力的に活動し、社会の厳しさを学んだと同時に、収穫するものも多くあった期間になったことと思います。

来年かのんを卒業される子ども達には、残りのかのんでの活動を楽しく有意義なものにしていただきたいので、我々職員もそんな時間を提供できるよう日々試行錯誤に努めてまいります。

アートわくわく

かのん工作講師 (H)

先日かのんでは、牛乳パックに半紙などをはった三角形にはり絵をしました。(S)くんは動物をきりぬき、作品を作りました。

(H)くんは牛乳パックはりおわったあと「ゴルフ場と僕の未来の家」をはり、(H)ちゃんはもくもくと自分で段ボールをきり、素敵な配色の紙を選んではりました。(H)ちゃん、はり絵が好きのようです。またやってもらいたいです! (Y)ちゃんは、前回の「ピアノの鍵盤」の仕上げをしました。濃淡を色鉛筆でつけて、一層素敵な作品になりました。毎回発見があるアートの時間です。