ゆっくりずむ♪かのんめろでぃ
令和3年3月号

ゆっくから
卒園おめでとうございます!

ゆっく指導員 (M)

3/24日(水)R2年度午前ゆっく卒園式。コロナ禍の中、昨年同様に時間短縮、密になりすぎないように気をつけて行いました。3人のお友だちが卒園して行きます。

ゆっくに来た頃から今まで思い出の写真をデコレーションしていると、「○年前はこんな感じだったんだね~」と思い出話になり、成長が見れて嬉しくなります。

式中もきちんと椅子に座り、ひとりひとり賞状やプレゼントを受け取る姿が何度見ても感動します。今年はお花のアーチを作りお庭でお見送りをしました。お天気にも恵まれ、一緒に公園行ったり、お弁当を食べて、お庭で鬼ごっこ遊びをしたり素敵な一日になりました。

めろでぃから
楽しんで、コロナ対策!

めろでぃ指導員 (T)

寒暖差が大きく、体調管理の難しい季節ですが、めろでぃの子どもたちは元気に通ってきています。

今年度は、新型コロナウイルスが流行してる中、どう活動していこうかスタッフで考えた1年になりました。いつもと違うマスクでの生活、活動・おやつ時のグループ化等してきました。最初はなにか違う、と少し戸惑いもみせていた子どもたちも、公園に行くときはマスクをしようね、と声をかけると、マスクをできる時間が長くなった子など、変化もみられました。また、手洗いの歌(キラキラ星の替え歌です)を取り入れたことで、歌が終わるまで手を洗う子、歌の手順通りに手を洗う子、等手洗いも以前より楽しめるようになった子もいます。

どうやったら楽しく、感染症対策できるのか。まだまだ先の見えない部分も多いですが、これからも感染症対策を行いながら、安心して活動していけるようにしていきたいです。

【退職にあたり】
「たくさん学ばさせていただきました!」

めろでぃ指導員 (M)

今年度をもって、一身上の都合でたいむ共生会を退職させて頂く事になりました。約4年間でありましたが、大変お世話になりました。

たいむで働くようになり、ゆっくの管理者さんから、特別な配慮の必要な子どもたちの特性を学びなさいと言われ、自分なりに特別な配慮の必要な子どもたちの特性を学び、実践してきました。

褒められる経験が増えることで行動が変わったり、視覚から情報を入れてあげることでスムーズに行動できたり、言葉に代わる情報伝達を行うことで自分で選べたりと、特別な配慮とは何かを子どもたちからたくさん学ばさせて頂きました。

特に最後のめろでぃでの1年は、障がいによっては視覚優位であることなどをとても実感した年でした。写真を2、3枚見せると、ここ! ここ! と行きたい公園を主体的に選んで教えてくれたり、イラストで手洗いやトイレを伝えると、大人に連れて行かれなくても自分の足で行動できたりしました。また、事前通告を行うことで、安全に行動できたり、行動の切り替えがスムーズになったりすることもありました。

たいむで出逢った子どもたちや利用者さんたちは、自分にとって良き先生で、出逢えたことはとても幸福なことでした。新しい職場で、たいむでの体験、経験をこれから出逢う子どもたちに生かしていければと思います。

りずむから
ありがとうございました!

りずむ指導員 (N)

めっきり春めいた日の朝、りずむの庭に雀が2羽、ラティスにちょこんと留まってすぐにまた真っ青な空に飛んで行きました。大家さんの丹精込めたお庭には色とりどりのチューリップやパンジーが綺麗に咲いています。りずむでも、お豆と白いマーガレットの苗を植えました。久しぶりに行った大谷公園には、つくしがたくさん生えていて「天ぷらにすると美味しいのよ」と柔らかそうなのを選んで摘んで来ました。花の色に心が浮き立つ、別れと出会いの季節が今年もまた巡って来ました。

先日、3月の陽気に誘われ大谷公園に出かけてみました。腰の高さほどに伸びていた雑草は綺麗になっていました。(Y)君はBB弾の弾探し。野球をすれば(S)君は特大ホームラン、(K)君は(T)さん強襲ライナー、(T)君は見事な流し打ち、(Y)君は片手でセンター前。中学生男子は(N)さんと短距離のタイムを競い、(R)君は滑り台の上から紙の筒をコロコロ。最後は皆んなで砂場で泥団子作り。

数年前にも毎日のように大谷公園に通い野球をしていた時期がありました。当時は誰もが順番を待てず、誰もが打ちたがりピッチャーをやりたがり、ルールを勝手に変えてはケンカになり。かと思うと田んぼの向こうまで行ってしまう子もいて、目が離せませんでした。またスタッフが何人も関わっても、野球遊びを成り立たせるのは容易な事ではありませんでした。

今は「3球打ったら交替ね」と言えばすんなり交替し、「打たない人は守備ね」と言えば球拾いをします。打った子を褒め、キャッチした子を讃えます。バットは投げずに次の子に手渡します。他の遊びが気になった時は「僕ちょっと抜けるね」と言います。前は「僕も入れて」が言えなくて枝木を片端から折っていた子が「ねぇ、一緒に〇〇しよう」と声をかけて来ます。

かつてはあちらこちらに気を配る必要があり気働きで疲弊していたスタッフですが、今は子ども達の足の速さに追いつけず、くたびれるようになりました。ボールをしっかり返してくれるので、無駄な時間がなくなり投球数も激増。また打球が伸びるので球拾いも大変です。陸上部出身の中村さんも、密かに自主練をして走り込みをしないと徒競走に勝てません。体は正直で息が上がることもしばしばですが、とてもゆったりした気持ちで子ども達と向き合えるようになったと感じています。子ども達一人ひとりがそれぞれのペースで成長し、りずむも集団として成熟してきたかなと実感する日々です。

ある日の学校帰り、(H)君が「マスク生活はまだまだ続く」とつぶやきました。そして「洗わず半永久的に使える不織布マスクができるかも」と。「そうだね、今もう布マスクがファッションの一部になりつつあるね」と私が答えると「服のデザインが変わる。常識が変わる」(H)君は時々とても大人びた言葉を使います。

太古の昔に裸で暮らしていた私達の祖先は、やがて衣をまとい道具を使い靴を履き、徐々に暮らしを変えてきました。環境も価値観も時代により地域により変わって来たのだと思います。新型コロナウィルスによって生活様式も価値観も変わると言われますが、価値観とはもともと多様なもので、それにいち早く気付き受け容れたのが、子ども達だったのかもしれません。失われたものを数えるのではなく、この先のことを考え前向きに捉える姿勢は、私達大人が忘れがちなものの一つのように思います。

子ども達がこれから大人になって築いて行く世界を想像してみます。襟が高く口元を覆う洋服が主流になるかもしれません。宇宙飛行士が被るようなヘルメットが当たり前になるかもしれません。フェイスガードの奥に見える人々が皆笑顔であれば良いなぁと願っています。

この春、りずむは2人の卒業生を送り出します。あどけない表情だった一年生の頃。立派な青年の入り口に立つ今。思い出をたくさんありがとう。卒業おめでとう。支えてくれる家族にありがとうの気持ちを忘れないで、たくましく歩みを進めてください。りずむにいつでも遊びに来てね。

ご家族の皆さまには一年間、ご理解とご協力をいただき心より感謝しています。迷うことの多い一年でした。子ども達の天真爛漫な明るさに何度も救われた年でした。ありがとうございました。

かのんから
卒業おめでとうございます!

かのん指導員 (K)

寒さも和らぎ、陽春の候となった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナの緊急事態宣言も解除となり、人気もちらほら出てきつつありますが、まだまだ余談を許さない状況が続いております。そんな中かのんでは、あやめ公園に行き、鉄棒にぶら下がり『豚の丸焼き』をしたり、菖蒲運動公園に行き散歩をしたりと、毎度お馴染みとなった公園ではありますが、皆それぞれ、工夫を凝らした遊びにチャレンジしていました。

今月で8名の子ども達がかのんを卒業します。卒業生の皆さんにおかれましては、かのんで過ごしたこの数年はいかがでしたでしょうか? 思うことは十人十色様々でしょうが、職員としては、有意義な時間を過ごせたと思っていただけると幸いです。

これからは皆さんがそれぞれの場所で自分らしさを生かして、活躍することを心からお祈りいたします。また保護者様におかれましては、ご希望に沿った活動の方をお子様に提供させていただくことができましたでしょうか? 至らない点も多々あったかと思いますが、今後ともたいむ共生会の発展にご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

4月になれば、また新しい子がかのんに入ってきます。これまでとはまた一味違った雰囲気で始まることと思いますが、かのんがこれまで培ってきた持ち味を生かして、また4月から心機一転新たなスタートが切れることを期待したいです。