ゆっくりずむ♪かのんめろでぃ
令和3年6月号
ゆっくから
6月のゆっく
児童指導員(S)
雨が多くなる季節になりましたね。体調も崩しやすくなるとは思いますが、お体に気をつけて元気に過ごしてください。
さて先日、天候にも恵まれ「じゃがいも掘り」に行ってきました。葉っぱを引っ張ると、ゴロゴロとした、とっても大きなじゃがいもが取れました。子どもたちは嬉しそうに取れたじゃがいもを見せてきてくれて、バケツの中に入れていました。
また6月15日には、コロナの中でしたが消毒等徹底しながら、昨年できなかった親子音楽会を行いました。先生方の素敵な歌声やピアノの演奏にうっとりしてしまいました。曲に合わせた活動や、親子での製作等、短い時間でしたがとても楽しい時間を過ごすことができました。
めろでぃから
気持ちに寄り添いながら!
児童指導員(N)
スタッフの異動、進級、等忙しかった4月、5月を終えて、利用している子どもたちも新しい環境に慣れたようで、4月の頃とは変わった一面を見せてくれるようになりました。
最初はおとなしい印象だった子が、いたずらを仕掛けるようになったりも…。気温が高く、蒸し暑い日々が続きますが、めろでぃの子どもたちは暑さに負けず元気に外へ繰り出しています。
最近はいつもの公園遊びの他に、電車を見に近所の踏切まで出かけることが増えました。片道20分程かけてのお出かけです。これから夏を迎え、更に暑くなることが予想されます。水分補給をしっかりと行い、事故の無いよう夏休みを迎えられればと思います。
りずむから
6月のりずむは
児童指導員(S)
今日もザーッと雨が降るかしらと空を眺めながら、菖蒲運動公園によく行っています。健康器具が並んでいて、中学生は筋トレに精を出し、小学生とスタッフは足ツボでワーキャー騒いでいます。グラウンドの鳩の群れを(E)君と(R)君はワーッと追いかけて空を飛んで行くのを眺め、また舞い降りてくる鳩を追いかけています。昔、学校にあった回旋塔もあります。「これなぁに? やってみたい」と言う小さい子の声に、中学生が様子を見ながら回してくれます。バネ付きのシーソーのような遊具もあるし、大人でもバランスを取るのが難しいものも。
先日ばったりかのんの皆さんに会いました。久しぶりに会う子はどの子も背が伸びて、どの子も楽しそうで良い笑顔でした。かのんさんの温かい雰囲気に、りずむの新一年生の(M)ちゃんもすぐに溶け込み嬉しそうにしていました。
またある時は、シャボン玉で遊んでいる小学校低学年の女の子達と一緒に遊んできました。「貸してください」と声をかけたら、女の子達のお母さん方が快く応じてくれました。ひとしきり楽しく遊び、(M)君は「ありがとうございました」とお礼をして帰ってきました。
小学校一年生から高校生まで様々な年齢の子が一緒に過ごすりずむでは、いろいろな場面で大きい子から小さい子へ継承されていくものがあります。それは懸垂する時の鉄棒の持ち方であったり、車に乗る時のマナーだったり、自分より小柄な子を相手に相撲を取る時の力の緩め方だったりします。そうやって少しずつ少しずつ、友達関係を良好に保つための極意を子ども達は体得して行きます。たくましく、かつ心優しく成長した中学生の顔を見上げながら、あらまぁいつの間に…と思うことがたくさんあります。
もうすぐ楽しい夏休みです。今年も何かと制約のある日々になると思いますが、精一杯2021年の夏を満喫したいと思います。
かのんから
いちにちの始まりは挨拶から。
児童指導員(I)
おはようございます、こんにちは、いただきます、お疲れ様です、さようなら、ただいま、こんばんは、おやすみなさい。~ どれをとっても、毎日使う言葉です。
家の中での挨拶はありますか? 言葉をかける、かけてもらえる、とても気持ちが良いではありませんか?
かのんの子ども達は、元気に挨拶できる子がたくさんいます。頭をちょこんと下げる子、手を振ってくれる子、恥ずかしくて言えないけれど、目を見て笑ってくれる子もいます。かのんでは、自然と挨拶が出来るような子になって欲しいですね。
さて、かのんは、相変らず賑やかです。元気という証拠です。学校から帰ってくるとおやつを食べます。ちょうど小腹の空く時間です。おやつは子ども達が喜んで食べてもらえるように、スタッフが上手く選んでいます。腹ごしらえが終わると、ドドドと音が響き始めます。走る、走る、運動会のようです。元気いっぱいで力があり余っています。そのエネルギー分けてもらいたいです(笑)
それから、お天気の様子を見て公園に散歩か、車でドライブか決めて出かけます。管理者の「雨が降りそうだけど、どっちにする?」の声。その選択も子ども達にとって、楽しみなのです。
まもなく梅雨明けですね。あ~、暑さに弱い私には、考えたくないことです。それでなくてもマスクで暑くて苦しいし。子供達は、汗を流しながらも、涼しい顔をしています。若さって素晴らしい。暑苦しい顔をしている場合では無いですね(笑) 目尻のシワも増えました。ひょっとして、かのんで笑いすぎ?
子ども達もスタッフも、かのんはみんな仲良しです。これからも、かのんで楽しく過ごしましょう。
【雑感】♪ お・こ・ま・り・で・し・た・ら~
ゆっくアドバイザー (I)
NHKラジオの平日朝の番組に阿佐ヶ谷姉妹が登場するミニ・コーナー「♪ お・こ・ま・り・で・し・た・ら~」がある。誰もがコロナ禍によってさまざまな困難に直面している今日、「あなたが生活や仕事で困った時は、一人で悩まないでください」と、具体的な方法や相談先を軽妙なほっこりトークで教えてくれる。
暮らしの中の経済的な困難や仕事上の悩み、いじめや虐待・DVなどの苦しみ、子ども食堂やフードバンク、学費の支援、今は大雨・水害時の避難についての情報、等々。困った時に困ったと言えれば、助けて! と言える勇気があれば、知らないことを教えてと言えれば、問題はかなり減る。言うまでもないことだが、そもそも人は「みんな支えられてるから」生きていけるし生きているのだ。自己責任とか自助とかの言葉に惑わされず、必要な時は遠慮せずサポートを求める。お互いさまだ。
吉野弘の詩『生命(いのち)は』は、そんな私の心を柔らかくほぐしてくれる。
生命は 自分自身だけでは完結できないように つくられているらしい 花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で 虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする 生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分 他者の総和 しかし 互いに 欠如を満たすなどとは知りもせず 知らされもせず ばらまかれている者同士 無関心でいられる間柄ときに うとましく思うことさえも許されている間柄 そのように 世界がゆるやかに構成されているのは なぜ?
花が咲いている すぐ近くまで 虻の姿をした他者が 光をまとって飛んできている
私も あるとき 誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき 私のための風だったかもしれない
吉野弘 詩集『風が吹くと』1977年
支援の場では子どもたちの動きから目を離すことはできない。それでも完璧な見守りということは至難の業である。活発な動きには「〇〇ちゃん、そっちへ行ったよ~お願いします」といった言葉をかけて、スタッフ同士がカバーしあう。信頼し支えあう光景である。