ゆっくりずむ♪かのんめろでぃ
令和3年9月号

ゆっくから
多様性の時代~みんな「可愛いね!」

児童指導員(S)

ゆっくでは午前に来ているお子さんは9月前半までプール、後半は道合公園やグリーンパークの公園に行きました。プールは真夏の時期よりも少し肌寒くなっていたため、少し暖かめの温度で入りました。子どもたちは、ジョウロで草木にお水を上げてみたり、水鉄砲で窓を狙って上手におもちゃを使い、最後まで全力で楽しんでいました。いつも登園したときにあったプールがないと気づき、「なんでないんだろう」と不思議そうに見つめるお子さんもいました。

プールがおわり公園に行き始めると、久々に行く公園を元気に走り回ったりブランコを乗るなど楽しんでいる様子が見られました。

室内ではドレスを着るのが流行り、とても可愛らしかったのでスタッフが「可愛いいね~!」というとそれを聞いた男の子数名が「着たい!」といい自ら着ている時もありました。ドレスを着て満足したかな? と見ていると、その場にいるスタッフに「可愛いね」を言ってもらいたかったようで一人ひとりのところに行き、「可愛いね」待ちをしている男の子もいました。ドレスの丈が長い子もいたので「ドレスを持って歩くんだよ」とみせて伝えると、上手にドレスを持ちトトトとゆっくの中を歩き回っていてすごく可愛らしかったです。

午後のお子さんは学校も始まったのでゆっくでの時間は少なくなってしまいましたが、お散歩や室内遊びをして過ごしています。室内遊びではお友達に絵本を読んであげる子や、おままごとで作った料理をもらって嬉しそうに食べている子など、短い時間の中ですがとても楽しく過ごしています。

めろでぃから
一人ひとりの楽しみ方を大切に!

児童指導員(H)

9月は新型コロナ感染の影響で開所日数も少なく、自宅待機のお子さんもいらして、通常の半分程の人数でのんびり、ちょっぴり寂しく過ごしました。

そんな中でも、微笑ましい光景がありました。めろでぃの建物は、9月中旬から外壁塗装工事しています。白色からちょっと美味しそうなミルクチョコレート色になりました(笑) 職人さん方の休憩時間と子ども達の登所時間が同じで、玄関先で出会うこともしばしば。子ども達自から元気良く「こんにちは」と挨拶をしています。可愛い子ども達に、職人さん方も目を細め笑顔で挨拶を返してくれます。

27日に作業療法士の先生がご指導に来て下さいました。みんなで公園に行き、鬼ごっこをしました。子どもと大人のペアの鬼です。鬼を決めるジャンケンで、絶対に負けたくない子。鬼にタッチされても、鬼になった自覚が無く、逃げ回る子。鬼ではないのに、気になる子を追いかける子。一人でいいのに、何人もタッチして回る鬼の子。普通のルールではなく、めろでぃらしい個性的な鬼ごっこでしたが、爽やかな秋の空気の中で子ども達が笑顔で走り回った賑やかな一時でした。

他にも鬼ごっこに興味は無く、大好きなブランコに興じる子。移動中の車内で好きな歌を聴くことを楽しみに公園への外出が増えた子。一人ひとりの楽しみ方は違いますが、「めろでぃは楽しい場所」と子ども達みんなに思ってもらい、私達大人と良い関係が築けるよう、これからも心を尽くして行きたいと思っています。

また、新型コロナの感染予防の為、自宅待機されていたお子さん方も10月から利用を再開される予定です。また賑やかなめろでぃになると思います。おやつの時にテーブルにパーテションを設置するなど、今まで以上に感染予防の対策に努めてまいります。

りずむから
良い季節です!

児童指導員(N)

(T)くんのおじいちゃんの田んぼでは稲刈りも終わり、畦道の彼岸花も色が褪せて来ました。りずむではつい先日、スタッフの知り合いからきれいなクリーム色のソファを譲り受け、出入口の正面に置きました。それに腰かけ他愛のない話をしたり、寝転んだり。反対側のドアへ風が通り抜けてとても良い気持ちです。

2学期が始まりました。分散登校やオンライン授業など、学校は工夫をこらして子ども達の学びを維持しています。相変わらず思うようにならない日常生活が続いていますが、りずむの子ども達は今日も元気です。

(T)くんは庭の草取りをしてくれて、とてもきれいになりました。照明のスイッチが壊れた時、引き戸が外れた時、雨の日のお迎えの時、頼りになるのは(F)くん。自分から遊びの輪に入るようになった(Y)くん。ブロックスの戦略を練る(K)くん。スタッフに筋トレ法を伝授する(Y)くん。(M)くん(S)ちゃんや(R)ちゃんの元気な声も戻って来て賑やかに楽しく過ごしています。子ども達がりずむの日常を支えてくれています。

お彼岸を過ぎても暑かったある日。りずむに向かう途中、タイムの近くで(K)くんが「あ、給食センター」とつぶやきました。「長いこと工事してたけど、完成したんだね。ここで作って、(K)くんや皆んなの学校へ行くんだね」「2学期から新しい給食センターになったよ。今日はカンパチの唐揚げと肉じゃがと、ジャコと野菜の和えものだったよ」「カンパチ? 肉じゃがも? おかずが3品も出るの? 美味しそうだね。ご飯はよそうの? お弁当箱に入って来るの?」「そうだよ、カンパチも肉じゃがもすごく美味しかったよ。ご飯は大きい(容器にまとめて)ので来る。よそうのは先生がやってくれるよ」 食器類も一新され、とても美味しいそうです。

今は席をグループにせず皆んな前を向いて友達と距離を置いて、黙って食べているんだろうなと思いました。おしゃべり好きな(K)くんは「美味しいね」「わー僕これ苦手なんだよね」「昨日の〇〇のテレビ見た?」と心の中で語っているのかなぁと思うと胸が痛み、(K)くんが私の話に順にひとつずつ応えてくれて会話が弾んだことが嬉しくもあり、複雑な気持ちになりました。

(E)くんはお母さんの手作りマスクの時もありますが、最近はウレタンや不織布のマスクをしていることが多いです。汚したりして取り替えることがあります。市販の不織布マスクは少し大きいので、ゴムを数センチずつ結んでから渡します。彼は黙って受け取り「そうそう、このサイズ」という顔をして両耳にかけます。ひだを伸ばしてあごまで覆い、鼻の両脇をつまんでから両手で押さえてフィットさせ、全体をそっと押さえて装着完了です。誰に何を言われることなく、自分でやります。とても自然な流れです。また公園を出る時や家に帰る時、マスクをしていないと掌で口を軽く叩いて「マスクがない」と言って来ます。「そうだね、マスクして帰ろうね、偉いね(E)ちゃん」と皆が褒めます。…そもそも遊びに夢中になって、自分で外して放り投げたマスクなのではありますが。

世の中の変化を受け止め、誠実に予防に努めながら楽しみを見出して行く子ども達は立派だと思います。鼻を出したままマスクをして公の場にいたり、出歩きたい会食したいお酒を飲みたいと嘆くのは大人の方が多いように感じます。長引くコロナ禍の心の持ち様は様々です。お互いに思いやる心「お大事に」と声をかける柔らかい心を持ちたいものだと思います。子ども達から学ぶことが多いなぁとしみじみ思う秋です。

かのんから
ぴんぽん・歌紙芝居第3弾!

児童指導員(S)

夏休みも終わり少しずつ過ごしやすい季節になってきましたが、世の中的にはまだまだ我慢の状態が続いていて、以前のように過ごせてはいない状況かと思います。

ただ季節の変わり目は体調を崩す事もありますが、昨今の感染対策の効果も後押ししているのか、みなさま元気にしています。

これから秋になってくると、旬な食べ物や紅葉など秋を楽しめる行事などがやってきます。この状況下の中で、今できる範囲でそれらの行事などを楽しんで思い出を作っていけたらいいなと思います。

【パッパッパン屋さん】

(K)さんがパン屋さんの歌を歌っていると、(M)さんが一緒にパン屋さんの歌を歌います。手拍子を二人でして手を繋いで楽しそうにしていると、後から(N)さんがきて同じように手拍子をして歌います♪ 女の子3人で楽しそうでした♪

【ぴんぽん新曲】

(O)くんと音楽の先生が作った新しい歌が、この日初めて披露されました♪ また名曲が完成して(O)くんも嬉しそうでした。 『ライオンとゾウとゴリラとワニとみんなの踊り』という曲です♪

雑感
ほめ言葉

デイ統括責任者(F)

当たり前の日常生活で、映る景色も大きく変わって見えない中、さりげなく目の前の子どもの動作を言葉に出して「ほめて」みませんか? きっと最初は言われていなかった事が言葉で伝えられると、誰でも驚いた感じになりますが、その後に「うれしい気持ちに」なるはずです。

伝える本人も、ぎこちないかもしれません。ですが、一日に一度でも勿論それ以上でも、「ありがとう」「たすかったよ」など言葉に出してみてはいかがでしょうか。いつの間にか、伝える大人も子どもの良いところを見つける事がたくさん観えてきたり、今まで素通りしてきた生活の流れを改めて一区切りする事で、お互いを認識し認め合いコミュニケーションが生まれてくると思います。何よりも、言われた子どもは心が心地よくなり明るい気持ちになり、次につながるきっかけになったりします。

ここで大切なことは、慣れて来て成果が得られないと感じた時の大人の対応です。毎回、こちらが思う様な結果は出ません。全く効果もなく、逆に「伝えたのに!」「やっぱ、だめじゃん」と思い腹も立つ場面もありますが、その時こそ腕の見せ所です。自宅であれば掃除や洗い物をするも良し。一旦、その場を出来ればちょっと離れたり、無理なら鼻歌でも歌って下さい。上手く行かない事に思いを寄せないことです。一時的に決着をつけるのは簡単で、こちらはスッキリしますが、何も変わらないのです。

ついつい「子どものため」と正す事が先にたちますが、ちょっと視点を変えスモールステップでほめる言葉をふやす事で少しずつ育つ力が出てくると思います。ほめた自分も一緒に…。