ゆっくりずむ♪かのんめろでぃ
令和4年7月号
ゆっくから
プールが始まりました!
暑い日が続いていますが、子どもたちはこの時期ならではの遊びや行事を楽しみながら元気一杯に過ごしています。
「まだかなー…もういいかなー…」と、お天気とにらめっこしながらの、6月30日に待ちに待ったプール開きでした。最初は遠慮気味だった子どもたちも、段々と慣れてきて、水と触れ合う楽しさや気持ち良さを感じながら、友だちとの水のかけあいっこをしたり、水てっぽうで遊んだり、プカプカ、プカプカ気持ちよさそうに浮いたりと、沢山の笑顔や笑い声でゆっくは溢れています。最初は、プール前の着替えるのも時間がかかったり、体操をとばしてプールに入ろうとしていましたが、やっぱり早く目の前のプールに入りたいと、着替えも体操もスムーズに出来るようになり、子どもの成長を感じます。
午後の子たちも、水遊びが大好きです。足をつけ、バタバタと水しぶきをあげながら水の感覚を味わい楽しんでいます。桶に水を汲んだり、バケツに入れてかけたり、水てっぽうをしたり、シャワーの下をくぐったり…大きな笑い声が響いています。
♪ささのはさ~らさら~♪ 願い事を書いた短冊や、スイカなどの飾りを楽しそうに笹に飾っていた子どもたち。夏ならではの行事を楽しんでいきたいと思います。
雨が降った日は、朝顔を作ったり、絵の具を使って美味しそうなかき氷のカレンダー制作をしたり、児童館に行って遊んだりと、ゆったり遊びました。
午後の子も雨が降った日には朝顔やかき氷カレンダー、ボール蹴りや歌とリズムに合わせ、タンバリンや鈴を鳴らしたり、体操をしたりダンスをしたり、毎日色々な遊びをして楽しく過ごしました。
暑さのため疲れやすくなりますので、水分補給や休息をしっかりとり、体調管理や安全面には十分気をつけながら過ごしていきたいと思います。
児童指導員(F)
めろでぃから
七夕さまに、プールに、ワッショイ!
梅雨が明けたと思ったら戻り梅雨で雨が降ったり、晴れると暑くなり過ぎる日々、水分補給を取ってもらうよう心掛けています。その中で夏休み突入!!
7月前半は、七夕飾りを1人1人に作ってもらい思い思いの願い事を短冊に込めて書き、笹に飾りました。みんなの願いが叶うといいですね~♪
後半はみ~んな大好きなプール♪ 子どもたち同士、スタッフに水をかけたり、水鉄砲でスタッフを狙いびしょびしょにして大喜び(^^) 密にならないように大きいプールを2つ出して行ったり来たり楽しんでいます。最初は「入らない」と言っていた中学生の子も、みんなが楽しそうに遊んでいるのを見て「やっぱり入る~!!」と言い水着に着替え、みんなと楽しそうに遊んでいました。
夏休みに入り、新型コロナウイルスが流行りだし感染者が日々増えて来ている現状。感染対策予防として、手洗い、うがい、消毒を行いつつ、みんなが安心して楽しんでもらえる夏休みにしたいと思っています。
児童指導員(K)
りずむから
「ほんの少しばかり」
夏休みが始まりました。同時にプール遊びもスタートしました。綺麗に草取りをした庭には新たな草が生え始め、カエルの姿も見かけるようになりました。体の大きい高校生達には、かなり手狭なプールですが、皆んな楽しみにしているようです。感染対策で3人ずつ1時間の交代制、子ども達の無邪気な歓声が響いています。
先日、帰りの車の中で(T)くんが言いました。「りずむに来た頃の僕と、今の僕では、どんな違いがある?」~4月から高校生になった彼。この数ヶ月間の自分の変化に手応えを感じているのだろうなと思いました。中3の3学期、進路が決まった頃から、彼がものすごく緊張している様子が見て取れました。ひとりで電車通学か、友達できるかな、先生はどんな人だろう、授業は部活動は先輩は…。
そして始まった新しい生活。彼は難なく慣れていった様子でした。スマホで友達とやり取りして明日の朝一緒の電車に乗ろうと約束したり、職場見学に行ったり、休みの日に遊びに出かけたり。一つ一つの経験が(T)くんの自信に繋がったと思います。
「明日は〇〇の実習があるんだ」以前の彼は、「わーどうしよう、上手くできるかな?」と不安が先立つようで「うーん、今日はやめとく」と、何事にも及び腰でした。が、「分かんないことは聞けば良いんだよね」「なんか楽しみになって来たよ」 同じ人物かと疑うくらい、最近の彼はたくましいです。そして何より、気持ちが穏やかです。顔つきも言葉遣いも物言いも、大人びて来ました。
りずむに来た頃、彼は思うように自分を表現できませんでした。私達スタッフも未熟で、どう接したら良いのか分かりませんでした。学校でもりずむでも、辛い思いをさせてしまったと思います。申し訳なかったと思っています。私達は相談支援の方に助言を仰ぎ、本を読んだり話し合ったりしながら、理解を深めるよう努めました。同時に彼自身も、家族や先生や友達との関わりから、たくさんのことを学んだ数年間でした。いつ何時も、彼のことを思うお母さん。支えて来たご家族。俄然生き生きしてきた彼の姿を、晴れ晴れとした気持ちでご覧になっていることでしょう。
(T)くんの急な問いかけに、「大人になったよ!」としか、その場では応えられませんでしたが、今度ゆっくり「こんな違いがあるよ」と話したいと思います。
6月末にはスタッフのお別れ会をしました。子ども達からの発案で、スタッフはほんの少し助言をした程度でした。(S)ちゃん(R)ちゃんが司会進行し、(H)くんが開式の言葉。照れ屋の(F)くんが、皆んなの前で言葉を述べました。短い時間でしたがしっかり真正面から向き合ってくれたスタッフに、「ありがとう大好きだよ」という気持ちが伝わる、心のこもった温かい良い時間でした。
脚本家の山田太一さんが書いた本があります。『親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと』 その題名の通りの内容です。子ども達の生きる力、吸収する力、伸びて行くエネルギーの大きさを目の当たりにすると、親や大人が子どもにしてやれること、できることは本当に「ほんの少し」なのだと思わされます。そして、それはとても喜ばしいことなのだと。
感染拡大も心配される夏休みになりそうです。工場見学や体験学習は、もう少し辛抱かなと思います。若いスタッフを新たに二人迎えました。子ども達一人ひとりにとって、良い出会いになると良いなと思います。暑い暑い日々を元気に楽しく乗り切りたいと思います。
児童指導員(N)
かのんから
「地域の方との交流」♪
【老婦の微笑】
蒸し暑すぎる6月の終わりとは違い、台風が近づいているせいか、絶対の太陽が少し陰りをみせ、曇り空の、どこかどんよりとした7月初めの、ある日のことです。みんなで馴染みのあやめ公園に行くと、先客の見知らぬ子ども2人が、ブランコをしていました。そして、春には桜が盛大に咲き誇る桜の木の下に、人影が1つ。よく見ると老婦が1人バケツを持ち、バケツの中に話かけているではないですか。その老婦の奇妙な所作の一つ一つに私は困惑の表情を隠せずにいましたが、男性スタッフの(I)さんが(I)くんと手を繋ぎながら物怖じせず老婦に話かけると、気さくにもバケツの中の正体を見せてくれたのでした。なんと、亀が入っているではないですか。さらに気さくな老婦は、亀を散歩させてみせてくれました。亀の名前を聞くと、名前は『亀子ちゃん』だそうで、これまたありきたりな名前でした…。
すると、かのんの子ども達も数人近づいてきて、一所懸命に歩く亀の散歩を嬉しそうに眺めていました。特に(O)くんは、亀を夢中で見ていました。亀が(O)くんのそばに行こうとしていたら、老婦が「こらこら、まったく若い男の人が好きじゃな…」「おまえの主人はワシじゃどよ」と嘆いているのでした。私と岩崎くんも不思議そうな顔で、『亀子』を眺めていました。
そして意外だったのは、亀がなかなか早い動きをしていたことです。いや、亀を「遅い」と馬鹿にしていたというわけではなく、なんとなく何処と無く…、そうだ幼少期に読んだ『兎と亀の絵本』を思い出したからに違いない…。
私の中では、亀はとてもゆっくりしているイメージがあったのです。とにもかくにも、亀は歩くのが思ったよりも早いのです。そしてこの行動力に、私は戸惑いと驚きを隠せませんでした。そして、自分が知っていた(つもりの)知識の浅はかさに、恥じるのでした。
前回は、しらさぎ公園で鯉に餌をあげている老人に餌をわけてもらったが、近所の人と、このような交流が出来るのは貴重でもあり、とても幸せなことだと感じ、次はどんな人と交流できるのか?…、楽しみに思いました。
菖蒲の町には色々な人がいます。頑張れオジサン。自転車を洗車する親子。右側オジサン。進撃のオバチャン(隣の○○○さん)、どこから来たの?じいちゃん。この町で唯一、向こうから手を振ってくれる健ちゃん(議員だから)。かのん前の歯医者のクロチャン。(犬) などなど、実に個性豊かなのです。
話は戻り、亀婆ちゃんは20分ほど私達や子ども達と談笑しながら亀を見せてくれ、すっかり仲良しになりました。微笑を含みながら「それじゃまた」と言い、『亀子』をバケツの中に戻し帰って行きました。公園から去っていく老婦の表情はどこか嬉しそうにも、またどこか寂しそうにも感じる、ものでした。これは後日談になりますが、翌日再度みんなであやめ公園に行くと、ベンチでゲームをしている昨日とはまた別の見知らぬ子どもが数人…。そしてまた、あの老婦が亀をバケツに入れて1人で佇んでいるではないですか。「なんだ遅かったね。今日は来ないのかと思ったよ」と、満面の笑み。この時、昨日のあの老婦の見せた微笑の意味を知り、私は思わず苦笑するのでした…。
【初収穫】
7月4日についに初出荷! きゅうりとトマトを食べさせてもらいましたが、なんとも美味しい♪ (T)さんが出勤日ではない日にも世話をし、かのんの女性スタッフ達や子ども達も水を欠かさずあげてくれていたので、ついに収穫ができ美味しくいただけたのでした♪ これが人間の営みなのだと感じ、とても感動しました。
【フリーダム】
ある日の昼下がり、(O)君が持ってきたセサミストリートの本なのですが、文章がすべて英語! (O)君が私に「読めますか?」。私は「英語はほとんど読めないな(汗) フランス語なら読めるんだけど、残念だな~ハハハ~。そうだ! 男性スタッフの(I)さんは昔イギリスに住んでいた事があるから読めるよ!」と押し付けると、女性スタッフの(I)さんがそれを遮り「(N)くんなら読めるよ! 貸して!」と言いながら(N)くんに渡すと、スラスラと読んでくれました♪ とても誇らしげな(N)くんの顔が印象的でした!
管理者(Y)