たいむ通信 第2号

雑感寄り添うこと

理事長 若林 敬子

今年の4月で、社会福祉法人に移行して3年目を迎えます。共生社会を目指す当法人は、どうあるべきなのか? 基本的な理念を守っていくには、「利用者様にどう寄り添えるか」だと思います。まずは、観察力・表現力・言語力を磨いていきましょう。

観察力 … 利用者様が何を考えどうしたいのか。日頃から利用者様の行動を目で追い、季節・時間・気候などとの関連性を考えながら顔の表情や様子で判断できるようにできるといいですね。

表現力 … 利用者様にどのように伝えるか。楽しいこと・悲しいこと・辛いこと・怖いこと・痛いことをわかりやすく表現するには、言葉は勿論身振り手振りなどもありますが、字や絵に書いて説明したり写真などを使ってみましょう。

言語力 … 言葉かけは、とても大事なツールです。発語がない利用者様でも言葉の意味は、解かっています。「優しく・ゆっくり・わかりやすく」話す。語彙が否定語にならないように肯定語に変えられたらいいですね。

このように関わりを持ちながら、信頼関係を築いていくことは時間が掛かるかもしれませんが、思いは伝わっていくものです。失敗を恐れずチャレンジしてみましょう。ときに、パニックで他害・破壊行為・自傷などでどうしても抑えきれず対利用者様に苦手意識を持ってしまう事もありがちですが、抱え込まず支援者同士・または、会議等で話してみてください。

最後に利用者様に寄り添える支援者は、支援者同士でも寄り添えていますか? 相手を思いやること・相手の立場を理解すること職場の人間関係でも同じことです。自分の思いばかりを優先していませんか? この時期、毎年考えさせられます。たいむの職場環境が皆さんにとって心地よい職場であってほしいものです。

雑感コロナ禍の中で

理事・デイ統括責任者 (F)

【守ること】

一年を振り返りますと、どうしても感染対策が一番に思い浮かんでしまいます。タイムに向かい入れる子どもたちと散歩をしたり、たくさん笑ったり、お話した日々もありました。 それでも夏休みの見学会や合同で行う夏祭り・ハロウィン・クリスマス会等は今年度も行う事が実現できず、各事業所ごとに日にちを分けてのお楽しみ会となりました。

全事業所の職員は、日常業務に感染症対策を取り入れ続けております。暑い日は汗だくになりながら、寒い冬は防寒着を来たまま、ひたすら遊具・物入れのカゴ・床・室内全域の消毒作業を繰り返しております。

大変な仕事で根気が入りますが、元気いっぱいの子どもたちの健康を守る気持ちは、職員全員の思うところです。これからも工夫をしながら、楽しく過ごせる場所でありたいと思います。

今後におきましても、ご父兄の皆様のご協力とご理解をいただきまして運営をして参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

【負けない気持ち】

「病は気から」と心して歩んできました。しかし、こんな流行病が3年目を迎えると科学的根拠に基づく報道に耳を傾け、情報を収取し、国や県の指導を仰ぎ基本的な感染予防をこなし…。おそらく大半の方は、行っているのに終わりが来ないなんて。 正直めげます、うんざりです。って、皆さんも同じ想いをしているはずではないかと思います。

どこかで「陽性者が」と聞くと心が細くなって人間不信にかられてしまう事に嫌気がさします。ちょっとした事にイライラしたり、後からそんな自分に落ち込んだり、と。我に返った時、「いやっ違う」「違う」「違う」と自答しあれこれあっても、やはり「気」が大切で、心も身体も「気持ち」一つで前向きになれる、至ってシンプルな答えがある事を忘れずにいたいものです。

ツリーぴあ
新しい生活様式で

ツリーぴあ管理者 (T)

新年あけましておめでとうございます。昨年もまた今までに経験をした事のない1年となりました。年明けに思うことは「少しでも早く以前の生活に近づいてほしい」です。

「ツリーぴあ」での活動も新型コロナウイルス感染症等により、どうしても制限をしなくてはならなくなり、その状況は未だに続いています。コロナの影響で中止になったイベント等も再開の見通しもつかず寂しく、製作意欲も半減してしまいます。

でも、そんな事には負けていない「ぴあの仲間たち」です。作品の製作に情熱を燃やし「打ち勝とう!」と一丸になって取り組んでいます。こんな状況の中でも、利用者の皆様は元気に登所されています。予防対策がしっかりとなされているからだと思います。これまでの感染症対策を継続しながら、更に工夫を重ねていきたいと考えています。

【ぴあでの様子】

◆体力づくりでは人の少ない公園等に出掛けるようにしています。自粛とはいえ公園には人出が多く見られた時もあり、駐車場を通り過ぎて別の公園へ行ったこともあります。

◆室内ではおかげさまで作業も捗り、多くの「ぴあ製品」が出来上がり、お買い上げをお待ちしています(ご希望があればいつでもお声を掛けてください)。

◆内職はコロナの影響もあり、今は何とかバリ取りが継続できています。

◆水耕室では「ぴあ菜」が順調に育ってくれています。各事業所の方々には、ぴあ菜の売上に貢献して頂いております。

◆製作活動においては、アイディア豊富な多くの支援員さんのおかげで季節感の溢れる掲示物が所狭しと!! 皆さんに感謝! 感謝です。

◆お楽しみ会も飲食はせずにおやつはお持ち帰り! 等々。

令和4年も昨年同様に、利用者の皆様と私達支援員を温かく見守って頂けたら幸いです。よろしくお願いいたしますm(_ _)m

わかば
色とりどりの6本の絵具

わかば管理者 (H)

他の事業所と違って、「一日が、わかばから始まって、わかばで終わる」みんなの第2のお家です。私達が大切にしていること。それは、自分時間を大切にすることです。自分のお部屋やリビングでのんびり楽しく過ごせる。そんな環境を提供できるように支援をさせて頂いています。

自分のお部屋で、好きなテレビを観ている(S)さん。録画してある番組を観たり、ゲームを楽しんでいる(M)さん。エアロバイクに乗って、十八番の歌を歌ったり、ウォークマンを聞きながら歌ったりしている(W)さん。キーボードの音色や音楽が大好きな(F)さん。リビングでみんなと一緒にいるのが、大好きな(Y)さんと(H)さん。みんなそれぞれが、他のお友達が自分時間をすごしているときは、邪魔しないようにって気にしながら…ほんと感心してしまいます(*^^*)

昨年は、制作にもチャレンジしました。みんなができることを集めると、とっても素敵な作品ができ、達成感と共に笑顔をたくさんみることができました。それぞれの色を引き出し、単色での輝きも大切にしながら、6色が混ざって更に素敵な色に輝いてもらえるように、スタッフ一同努力してまいります。

ゆっく
遊びから獲得する力

ゆっく管理者 (U)

ゆっくでは未就学児のお子さんは食後に、放課後デイのお子さんは帰宅する前に、それぞれ好きな遊びを楽しんでいます。

遊びって楽しいですよね、保護者の方は子どもの頃にどんな遊びをしていましたか? ゆっくのお子さんたちは一人遊びをすることが多いです。みんなやりたいことが違うので、部屋の中がおもちゃだらけの時もあります。なかなか大人の思い通りには遊んでくれません。なのでスタッフが、「机の上でやろうか」「お庭で遊ばない?」等と、室内の状況やその時の雰囲気を気にしながら声掛けしています。

おもちゃで遊ぶ子、室内を歩きながらいろんな物に触る子、スタッフに甘えてくる子、いろんな遊び方があります。これらひとつひとつの行動には意味があり、遊びによってさまざまな力を獲得していきます。一人遊びをしていたお子さんが最近お友達を意識し始めたねと聞くと、ちょっと社会性がでてきたかなと思い、縄跳びを渡すとグルグル回していただけなのに、飛ぶ真似をすると運動面が発達してきたなと思い、遊びはお子さんの成長・発達に本当に必要なんだなと思います。

お子さんたちが自由な発想で遊べるように環境を整えることは私達の課題です。

めろでぃ
やりたいという気持ちを大切に

めろでぃ管理者 (S)

明けましておめでとうございます。昨年4月管理者という荷の重い立場にもなり、身が引き締まる思いで過ごしてきました。子ども達に迎え入れてもらい、嬉しく思ったのもついこの間のようです。めろでぃスタッフの方々にも助けていただきながら、安心安全に過ごすことができ感謝しております。

4月からくらべると、自分からトイレに行かれるようになった、お友だちの様子が気になるようになった、自分の気持ち・やりたいことが言えるようになった、友だちに「〇〇君、ミニカーで遊ぼう」と言えるようになった、「めろでぃ」とはっきり言えるようになった、自分の聞きたい曲をリクエストしてくれるようになった等など、それぞれの成長を感じています。

最近は男の子たちの間でミニカー遊びがブームになっています。あるスタッフが画用紙に道路や駅などを描くと、子ども達も紙をつなげて動物園や遊園地、公園、スタッフの家、めろでぃの家、めろでぃの駐車場など描き始め、どんどん地図が広がっていきました。それはそれは、目が輝き楽しそうでした。

帰りの会でも、♪始まるよったら始まるよー、始まるよったら始まるよー♪ と手遊びを始めると集まってきて、僕が…、私が…と紙しばいを手に取り、座り始めます。静かになったところで順番に読んでもらい、お友だちの発表を見て笑ったり、転けたり、紙しばいの内容を楽しんでいます。やりたいという気持ちは汲み取り、小さなことでも成功体験を積み重ね、自信に繋げられるように日々関わっていこうと思います。

私達は、一人ひとりの子どもにとって貴重な成長期に立ち会わせてもらっています。また明日もめろでぃに行きたいと思えるように、放課後の時間を心穏やかに過ごせるように配慮していきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

りずむ
「異年齢集団の良さ」

りずむ管理者 (N)

新年、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。たいむ共生会りずむとしてスタートし、もうすぐ3年目になります。

未だにコロナの影響は続いていますが、りずむの子ども達は変わらず元気に活動しています。現在のりずむは小学一年生の可愛いお友達4名増えましたが、あとは高学年と中学生以上が大半を占めています。計らずも異年齢になってしまい当初は少し心配でしたが、当の子ども達全く気にしていない様子で、大きい子たちのすることに興味津々に寄っていき、遊びを教えてもらい一緒に活動しています。

また、大きい子たちは年下の子を妹や弟のように優しく接してくれるので、互いにとって良い面が見受けられます。最近の社会ではなかなか異年齢で遊ぶ機会が少なくなってきていますので、この事を機に色々な人を認め会える場となっていけたらと思います。そして、「人は人のなかで育つ」ということを、改めて子どもたちから学ばせてもらっています。

昨年は、クリスマス会など合同の催しがなく残念でしたが、今年は、安心して子ども達が伸び伸びと活動が出来るようになるのを心から願っています。

かのん
相手の痛みや気持ちを考える

かのん管理者 (Y)

僕が管理者になり、4月でもう2年が経ちます。約2年で色々な事がありました。卒業する子どもたち退職されたスタッフたち…また新しくかのんに来てくれた子どもたちとスタッフたち。まさに出会いと別れの連続です。

管理者になり、すぐに新型コロナウィルスの大流行…辛い時期です。皆様には、ご迷惑をおかけしました。そして在宅支援を快くさせていただき本当にありがとうございます。

皆様、今までの生活が一変してしまったと思います。みんなマスクをしているので、ちゃんと顔を見たことがない人もいます。早くコロナが終息することを願うばかりです。そんな日々を子どもたちから元気な力をもらいスタッフのみんなに支えられて今まで頑張って来られたと思い、感謝申しあげ、これからも微力ながら頑張っていく所存です。

このお仕事をしていて僕が一番大切にしていることは、「相手の立場になり物事を考えるようにし行動すること」です。自分がこうされたい! 自分はこういうことをされたくない! など色々ですが…僕は、このような偉そうなことを語れるような人生を送ってきてはいません。ずいぶん恥の多い人生でした。今までほんとうに色々な方々に迷惑と心配と不快感を与えてきてしまいました。人を沢山傷つけてしまったと思います。だからこそ、そうありたいと思っているのです。

昔の話ですが、僕が見ている本や映画や著書や聴いている曲に対して友人や親族、知人が「なんでそういう暗いものばかり見ているの?」「変わってるよね…」「明るいもんを見なさい」「笑えるものを見なさい」「ハッピーな気分になれるものを見なさい」と助言してくださいました。もちろん僕も楽しいものや明るい曲を聴いたりもしますが、比率では、どちらかというと、あまり世間からうけないものが多いかもしれません。ある方は「それも個性だからね」と仰いましたが、それは少しちがいます。

この世界中には感動的な映画や感動的な歌、面白い番組などが掃いて捨てるほど存在します。けれど感動的なものを見ても他人に対して嫌なことをしてしまったり傷つけてしまっては、せっかく明るいものを見た意味がありません。明るいものを見て、なんとなく幸せな気分になることより、すごく恐いものや痛いものを見て感じた物の方が僕は大事な気がするのです。僕は、けしてそういうものを見て嬉しいだとか楽しいと思って見ているわけではありません。人の痛みをわかるようにと勉強のつもりでもあるのです。「残酷なものを見ると残酷に育つ。残酷な人格になってしまう」という考えも、もちろん理解しています。人を傷つけたりするのを美化して映しているものも、確かに存在しています。例を上げれば、戦争映画などは否定と肯定が真っ二つに分かれるテーマです。戦争を美談にしていたりカッコいいと描写している映画も多々ありますが、戦争の痛みや怖さ、悲しみをしっかりと描写している作品もたくさんあります。

僕は色々な物を見たり聴いたり聞いたりして、色々な物をそこから勉強したり吸収していきたいと思っているのです。もちろん自分の実体験から学んだことも沢山ありますが、そういう物を見て感じたことも少し影響しています。相手の気持ちや痛みを考えるというのは簡単なことではないですが、日々色々なところから勉強していきたいと思っています。

障害福祉
自信と余裕が持てるように

障害福祉サービス管理者 (F)

9月から福祉サービスの管理者になりました。よろしくお願いいたします。

日々のことで精一杯で周りに気づかう余裕もないまま、今日まできてしまったように思います。仕事でもプライベートでも、やりたいことはたくさんあるけれど、やらなければならないことをやるだけで時間が足りなくなってしまいます。1日が2日分あればいいのに…、明日もまた今日ならいいのに…、などと思ってしまいます。ですが、時間は待ってはくれなくて「あっ、もうこんな時間!」と慌ただしく帰社準備をして、今日もまた終わってしまいます。

そんな日々の中、何かひとつやりたいことができた日は自分に自信が持てます。そして心に余裕ができる気がします。小さなことをコツコツと積み重ねて、少しずつ自信と余裕を持てるように、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

今年も感染症対策のため、支援内容を変更せざるを得ない利用者様や支援自体を諦める利用者様もいて、影響は大きいと感じます。以前のように皆で和気あいあいと食事をしたり、お話したりできる日が戻ってくることを切に願います。このような時期ですが、利用者様に寄り添う支援をお届けしていけるよう皆で力を合わせ努力していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

移動支援
笑顔で暮らせる日を願って

移動支援管理者 (K)

「移動支援」とは、ググってみると「単独では外出困難な人に対し社会生活上必要不可欠な外出および余暇活動や社会参加のため外出時にヘルパーを派遣し、必要な移動の介助および、外出に伴って必要となる介護を提供するサ-ビスです。」とあります。

新型コロナウイルスが初めて確認されてから2年が経ちましたが、その間、移動支援の利用者様は外出先を近場に変更したり、支援自体を自粛せざるを得ない状況が続いています。昨年末にはようやく収まってきたと思っていましたが、再び感染の波が広がってきてしまいました。

いつになったら、以前のような生活に戻れるのか、不安な毎日が続きますが、またきっと笑顔で暮らせる日が来ることを願って、一日一日を過ごしています。そして皆が笑顔になれる日が早く来ますように! と心から願っています。

生活サポート
『one for all, all for one』

生活サポート管理者 (T)

新年を迎え…本年も宜しくお願い致します! さて、生活サポート事業は、福祉サービス、移動支援事業の職員と共にいるので、職員16人とパートナーさん達とで、大所帯です。

皆さん、一人一人個性があります。その個性が共鳴したり、時には、ぶつかり合ったり、事務所でいて観察していると面白いです。

あの人とこの人は、そんな話で盛り上がるんだ…とか。この人の趣味ってそうなんだ…とか。本当に『みんな違ってみんないい』です! でも、仕事となると別です。皆んなバラバラだと、まとめるのが大変!!

『one for all, all for one』ひとりがみんなのために みんながひとりのために の気持ちで、皆んながバラバラにならないように、管理者3人で協力して、繋いでいこう!!と思う…今日この頃です。

相談支援
皆様に支えられての9年

相談支援管理者 (K)

利用者様及びご家族の皆様にはいつも大変お世話になり、ありがとうございます。

新型コロナウィルス感染予防のため、面談が電話になってしまうこともありましたが、定期的に連絡を取らせて頂くことによって、最近のご本人の様子をお聞きしたり、心配ごとや困りごとを伺うことが出来ました。定期的に連絡することによって、何か起こったときに問題が大きくなる前に解決の糸口を見つけられることが出来たのではないかと思います。いつもご協力ありがとうございました。

私事ではありますが、昨年8月に無事に定年を迎えることが出来ました。それに伴い令和4年4月から新しく管理者に就任する(T)が、令和3年9月から相談員として勤務してくれています。今は3人が相談員として勤務しております。

タイム相談支援事業所の管理者として勤務致しまして9年の年月が経ちました。いつも皆様から教えられることばかりでしたが、私にとってとても意義の深い充実した年月を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。皆様に感謝申し上げます。

何かお困りの利用者様がいらっしゃると「何とかして差し上げたい。」と言う思いから、本で障がいの特性やどんな言葉掛けをしたらいいか、どんな対応をしたらいいかを調べたり、勉強会に参加したりして何か良い方法はないかと模索する日々でした。そして問題が解決した時は嬉しくて、この仕事に携わって良かったと、仕事の醍醐味を感じることが出来、本当に素晴らしい幸せな9年間を過ごすことが出来ました。これからも相談員として勤務して参りますので宜しくお願いいたします。

事務局
人権と最善の利益を大切に!

虐待防止責任者 (S)

たいむ共生会では、年に4回ほどの虐待防止委員会、2~3回の虐待防止に関する内部・外部研修を開催しています。今年度は、久喜市障がい者福祉課の方をお呼びして、虐待防止研修会を行いました。この研修では、虐待防止に必要な4点の防止策を学びました。

◆ “密室”を作らない。“見える”支援環境づくり。

◆ “エスカレート”する前に、“小さな出来事”に “気付き” 、虐待の芽を摘み取る 。

◆ 研修や勉強会を通じて知識や技術を身に付ける。

◆ 風通しのよい組織づくり。

そして福祉課の方は「支援者のみなさんは利用者に一番近く、頼られる存在です。『虐待に及ぶ危険性』が付きまといますが、『誰よりも早く虐待を発見できる』存在です。障がい者の安心と幸福=支援者の充実と幸福に繋がります。虐待を許さない強い気持ちを持ち続けましょう!!」とエールを贈ってくださいました。

新聞やTV、ネットのニュースを見るかぎり、障害者虐待事件は増え続けているのが現状です。私達は、利用者様の人権と最善の利益を保障できるよう、上の4つをいつも頭におきながら支援を行っていきたいと思います。皆様も気になったことがありましたら遠慮なくお話ください! なお、4月からは「身体拘束適正化委員会」が義務付けられます。

新人職員紹介
自分も成長できるように

ツリーぴあ指導員 (I)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨年4月からツリーぴあでお世話になっています(I)です。

1ヶ月、また1ヶ月と、あっという間に時間が過ぎていき、気付けばもうすぐ1年が経ちます。福祉の分野で働くのは初めてで、全く未経験の世界に飛び込む事は不安もありました。しかしいざ入ってみれば、ツリーぴあ職員の方をはじめ、周囲の方々が快く受け入れてくれ、安心して支援に携わることが出来ています。

ツリーぴあでは創作活動が盛んに行われており、ハロウィンやクリスマス等の行事毎に、仮装を製作したり飾り付けを行ったりしていて、室内の壁は利用者さん達の描いた作品で彩られていることが多いです。社会人になってからあまり季節のイベントといったものに触れる機会が少なかった私にとっては、色々な作品を観ることが楽しみになっています。なかなか内職のような作業に気が向かない方でも、創作活動中の楽しそうな雰囲気に惹かれるのか自分の意思で道具を持ち、自分なりの表現を行っている姿は感慨深いものがあります。

日々ツリーぴあで活動を共にするなかで、もちろん利用者の皆さんの成長を見守ったり、少しでも生活の手助けができればと考え職務に励んでいますが、それに伴って私自身も成長していきたい! という思いがあります。至らない点も多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします。

新人職員紹介
新しい発見の中で…

ゆっく保育士 (S)

寒い日が続きますね。体調など気をつけながら、お体を大切にして過ごしてください。

4月からゆっくで働き始めてから、もうすぐ1年が経ちます。初めてお仕事として子どもたちと関わるので、どのようなコミュニケションをはかって接していくのが良いのかなど、すごく悩んで時もありました。今もまだたくさん考えることもありますが、今では「(S)さん~」と名前を呼んで関わってくれます。少しずつ子どもたちとの距離感も近づくこともでき、今では毎日楽しく過ごしています。一緒に過ごしていく中で新しい発見があり、私のほうが学ぶことが多く、改めて子どもの成長は早いんだなと感じている毎日です。

まだまだ未熟な私ですが、私なりに子どもたちと関わり、その子にあった関わり方を続け、楽しい毎日を送れるように一緒に頑張りたいと思います。これからもよろしくお願い致します。

新人職員紹介
子ども達の笑顔が頑張る力に!

ゆっく・かのん指導員 (I)

もう春がそこまでやってきています。まだまだ寒い日がある中で、緑たちが今か今かと新芽や蕾を膨らませて待っています。

私がゆっく、かのんの仕事についてもうすぐ一年になります。子どもたちと過ごす中でいろいろなことがありました。私の一年はあっという間の一年でした。

子どもたちの体の成長と心の成長が目に見えて感じます。それと同時に私も教えられたことがたくさんありました。そして子ども達の嬉しそうな笑顔が私にとって頑張る力となっています。

ゆっくから小学校へ、かのんを卒業する子、すごく寂しいけれど皆んな大人になっていくのですね。ゆっく、かのんで過ごした日々が楽しい思い出となりますように…。これからも子どもたちと一緒に楽しく元気に過ごしたいと思います。

新人職員紹介
利用者様に寄り添い、楽しい1日を!

ツリーぴあ指導員 (Y)

こんにちは、初めまして。昨年の8月1日より正式に入社させて頂くことになりました、(Y)と申します。

福祉関係は、まったく経験がありません。とても大変な職業と認識していましたし、自分なんかにはできないと思っていました。ところが、知人に「意外とむいているんじゃないのかなぁ!!」と後押しされ、自分も歳を重ねて、少し考え方も変わってきたせいもあり、縁あってここに至ります。

毎日、その時その時が初めてのことばかりで、あたふたしながら一日が終わってしまう限りですが、先輩方のあたたかいご指導のおかげで、がんばれる自分がいます。まだまだ未熟者ではありますが、利用者様に少しでも寄り添い、楽しい一日が過ごせるように、一緒に成長して行ければ幸いです。これからもよろしくお願い致します。

報告
久喜市女と男の共生セミナー事業
虐待や体罰をしないために
『アンガーマネージメント』
について学ぼう!

男女共同参画社会が進むなかで、男女に関わらず介護・子育てをする機会が多くなりました。一方で、児童虐待・高齢者虐待・障害者虐待の件数は年々増えています。また、子どもへの体罰は、容認派が未だ40.2%おり、容認度は女性より男性が高いという(厚労省R2年度調査)結果が出ています。そんななか、虐待や体罰をしないためには?~ 頭や理論だけで理解するのでなく、感情のコントロール方法を学び実践することが大切だと思われ、今回の久喜市共生セミナー委託事業(講師:高田しのぶ氏、オフィス悠々)を企画・実施しました。

当日は、当法人職員のほか、女と男いきいきネットの会員、学童クラブの職員、一般の方が30名ほど参加しました。

講演は、(1)怒りとは、(2)怒りの日記をつけてみよう、(3)対処療法(怒りの温度計)、(4)体質改善をしよう という4部構成で行われました。まず「怒りは自分の気持や身体を攻撃された時に起こる自分を守る反応」なので、怒らないことではなく「怒りを上手に扱う=管理する方法を身につけること」が大切であること、そのためには「普段どんなことで怒っているのか? 日記をつけてみること、そしてその怒り温度計が1~10までのどれにあたるかを知り、それに応じた対処法(1~3のときは深呼吸、4~6のときは魔法の呪文、7~10のときは仕切り直しをすること)をワーク形式で学びました。最後に「怒りにつながる考え方=べき(自身が正しいと思っている信念や価値観)」を書き換えてみて体質改善をしてみよう!ということが提案されました。

お話のあとの質問コーナーでは、たくさんの方が子育てや介護に関わる中で困っていること等を質問してくださり、活発な意見・アドバイスが出され、有意義なセミナーを経験することができました。これからも生活の中で、支援の中で『アンガーマネージメント』を念頭に置き、一呼吸置いてから言葉を発すること、柔軟な価値観を持つことを実践していきたいと思いました。

報告
障害者の現場に関わる
スタッフのための基礎研修
『心のケア』

毎年たいむ共生会では、職員スタッフの資質向上のため研修を行っていますが、今年は1月8日に以前も3回ほど講師をお願いした先生(さいたま市社会福祉法人ねがい)に「心のケア」の研修を行っていただきました。当日は40名ほどが参加しましたが、長く重度障害者の支援に関わり実践に基づいた具体的なお話に、皆さん学ぶべきものが多かったようです。以下、参加者の感想を掲載させていただきます。

● 利用者様が負の感情を抱えて困難な状況が見られた時、学んだ声かけや傾聴のバランスをとり、気持ちに寄り添っていけるようにしたいと思います。

● とかく支援員の都合に合わせた言葉かけや行動が多いと思う。今回の研修において言葉がけ、利用者さんのやりとりには、「この人は何を臨んでいるのか」をよく考えて支援していきたい。

● 「心のケア」とは、怒りを抱きとめ、慰めぬくこと」とおっしゃった先生の言葉が一番印象に残りました。重度自閉症、知的障害の方たちが言葉を話せないため、「自分の言いたいことを伝えられない」「日々の暮らしが悲しみとストレスに満ちているため、彼らの緊張してガチガチの体をほぐしてあげること」「激しく揺れてしまう心を冷静に戻し、心のコントロールができるようにしてあげること」こそが、『心のケア』だと思いました。

● 彼らの辛さや悲しみ、ストレスに寄り添った支援をしていくこと、パニックになったときは5分5分の力で張り合いながら落ち着くのを待つことを実践していきたいです。「週に1回でも、月に1回でもそこに行ってあの職員に会ったらホッとするんだ」と言われる職員になれるようにしていきたいです。

● 先生の「365日、24時間、大変なときはいつでも行きます。重度の方しか受け入れません」という言葉に驚き、先生の熱意に感動いたしました。また、「どんな人にも幸せになってほしい」とおっしゃった先生の優しさに触れ、心が暖かくなりました。

● 行動障害のある方への対応をどうしたらいいのか? 対処療法のみの支援だった気がします。時間をかけて寄り添う時間は、長ければいいというわけではなく、ちょっとした挨拶、触れ合い、視線、表情、声のトーン、何でもいいのだと気づきました。時間をとるばかりではなく、その人に合った寄り添い方を見つけ、利用者が落ち着くことで、支援も楽しく楽になると思います。「どうせこういう人」という先入観をなくし、皆がより利用したくなるタイムにしていきたいです。

● パニックの起きている人の気持が「自分の体は、またこんな状態になってしまった。だれか止めて!!」と思っていることには驚きました。体が勝手に動いてしまうのは、本当に辛いだろうと思います。今まで仕事をしてきた中で、何人かの人のパニック現場に立ち会い、その都度どうすればよかったのか? と自問自答しておりましたが、「5分と5分の力の張り合い」を学べて大変参考になりました。

報告
埼玉会館、県立近代美術館にてアート展!
色彩鮮やか、個性豊かで
ユニークな絵画等が展示!

★第12回埼玉県障がい者アート企画展「LOOK ART ME !!」

本展は埼玉県の表現活動状況調査により集まる作品の中から福祉の職員と美術の専門家等が多様な視点を交えて出展作家を選考。今回も700点を超える応募の中から選考されたパワー溢れる沢山の作品が展示されました。たいむ共生会からは2名の作品が展示されました。

★埼玉県障害者絵画展

県内の障害者施設で表現活動に取り組まれている方達の表現豊かな作品が展示されました。たいむ共生会からは、ツリーぴあの8名の作品が展示されました。

編集後記

事務局 (S)

一昨年から私達の生活様式がすっかり変わってしまい、こんな時代が来ようとは誰が予測したでしょうか?タイムでも、一昨年の暮れ、昨年の9月と2度の利用者様及び職員の陽性者が出て、3箇所の事業所で閉所させていただき、皆様にはご心配をおかけしました。

毎回、私は保健所や病院とのやり取りをさせていただいておりますが、1回目より2回目、2回目よりも今回のオミクロン流行のほうが、さらに保健所や病院が逼迫していることを肌で感じております。そこに従事する方々のご苦労には頭が下がる思いでいっぱいです。

タイムの職員も同じ思いで、このコロナ禍のなか、体調に気をつけ不要不急の外出は避け、感染対策をしっかり行い頑張っております。とくに居宅や重度訪問の場合は、国の指導が「十分な対策を講じて支援を行うように!」となっておりますので、時にはマスク・手袋以外に防護服やフェイスシェードを着用しての支援をさせていただいております。何か物々しい雰囲気だ! と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、皆様と職員たちを護る対策でありますのでご理解のほどお願いいたします。

私の知人のお連れ合いがコロナで亡くなりました。葬式も密葬で、遺体に会えなかったと聞いております。

どうぞ皆様! ともに、よりいっそうのコロナ対策を行い、もう少しだけ頑張りましょう! きっと光は見えてくるはずです。