たいむ通信 第4号

ご挨拶親なき後を考えて

理事長 若林 敬子

2024年…始まりました。今年もよろしくお願い致します。今年は、元旦早々に石川県の地震で、重いニュースから始まりました。災害は、この近年とても多く、他人事ではないことを実感しています。

たいむでも事業所ごとにBCP対策…企業におけるリスクマネジメントの一種で、地震・台風などの自然災害や事件・事故・不祥事といった人的災害が発生した際、事業に関わる被害を最小限にとどめ、速やかな復旧と事業存続ができる体制を整えること…を作成しています。備えあることは、大事なことで、作成した資料だけに収めず、常に実行できるよう努めてまいりたいと思っています。

さて、備えの話になると私達障がい児者を持つ親にとって一番考えることは、親なき後の子どもたちの生活だと思います。ある情報誌に『人生それぞれの時期に必要な備え』ということが掲載されていたので、引用させていただきます。

●幼児期

手帳の取得が親なき後の第1歩。医療や教育、福祉など地域でのネットワークを作りながら公的支援を受ける準備を進める。 ⇒ 療育手帳の申請・医療費補助の申請・将来に向けて申請時に必要な子供の病歴や日常生活の様子を時系列で記録しておくと良い。

●成人期

親離れを意識しつつ、年金など定期的な収入の確保、福祉サービス・将来の住まいや暮らしの方の検討。 ⇒ 福祉サービスの利用・障がい基礎年金の申請・将来の住まいの準備(グループホーム・作業所・入所施設など)・成年後見制度の利用検討・きょうだいとの情報共有(自立したきょうだいであれば障がい者本人の将来を一緒に考えていく)

●壮年期

親なき後に向けた具体的な準備、「記録・情報の共有」 ⇒ エンディングノートなどに本人の情報や親の希望をまとめておく。成年後見制度もよく理解した上で利用を検討。

※制度に関しては、時代とともに改正されていくので最新の情報を得ることが大事です。

たいむは、昨年10月にグループホームの2棟目を開設いたしました。1棟目から10年余り経ちましたが、10年前学生だった旧NPO法人の会員だった方達がそれぞれ成人期に入り、念願だったホームに入居することとなりました。これもひとえに関わってくださった皆様のおかげです。ありがとうございました。これからも「いむ」は、地域のネットワークの一員として利用者様のお役に立つようとめて参りますので、よろしくお願いいたします。

雑感「一人ひとり輝く君とタイムの仲間」

理事・デイ統括責任者

「世界にひつとだけの花」という歌を、ご存知の方が多くいらっしゃるとおもいます。タイムを利用されている皆様もタイムの職員も豊かな個性があり、誰一人として同じ人はいません。生まれ育った場所、好きな食べ物や苦手なものなど。そもそもタイムという事業所が存在していなけらば全く出逢うことも無かったであろう人がたくさんいます。

そう考えますと、利用したいと思う方とここで働いている職員は数多く存在する福祉施設の中で「たいむ共生会」と出会い、ともに時間を過ごし、例えるとタイムという事業所で主人公が利用者様でキャスト役が職員で、その日過ごす物語を創っていく感じであるように思えます。

タイムの職員は多様な価値観を持ち合わせた、個性ある人材で構成されております。その個性に加え、それぞれが持っている長所が活動時間に発揮されています。歌が上手な人、創作活動の下準備から勧め方を工夫する人、絵が得意な人、料理が抜群に美味しく作れる人、読み聞かせが得意な人、公園あそびや室内遊びが好きな人、ピアノが得意な人…まだまだ居ます!

お話し・聞き上手な人、もの静かな優しい人、ピンチを救ってくれる心強い人、おちょこちょいですが楽しい人、とにかく計算やチェックに余念のない人、相談事に応じてくれる人…おまけで、方向音痴な私も。

こうした職員一人ひとりの活躍と協力のもと、「たいむ共生会」が成り立ち、100人からの人が各事業所に分かれて運営を行っております。

タイムは、ご利用される皆様の笑顔と生き生きとした活動時間を過ごす中で、共に笑うことや楽しむことで充実した時を重ねて行く事が出来ます。時に悩んだり考えたりする場面もありますが、互いに成長できると信じ、解決策を見い出す事ができた経過は、他職種にはない心のご褒美と活力になります。

これからも、利用されるご本人とご家族の皆様が安心してタイムを訪れ、豊かな時間を過ごして頂けますよう安全と快適に務めてまいりたい所存です。

最後になりますが、たいむ共生会で出逢うすべての人が一人ひとり花を咲かせ、その幸せの種が明日も明後日も輝く笑顔の君とタイムが 続いていきますように ∞

ツリーぴあ
自由な発想力!

ツリーぴあ管理者

新年あけましておめでとうございます。今年も1年よろしくお願いします。年々、新型コロナウィルスも落ち着いてきている状況ではございますが、まだまだ油断出来ない状況です。日頃から感染予防対策を実施していく事で、毎日利用者様が元気に登所される姿を見れるのがとても嬉しく感じると共に、スタッフの皆様にはとても感謝しております。

さて、昨年は私がツリーぴあに所属してから初めて、ぴあから卒業された利用者様がいて寂しい想いをしたかと思えば、新しく仲間に加わってくれた利用者様がいてくれた事で、毎日楽しい日々を過ごさせて頂いております。

スタッフのご協力により、創作活動の幅も広がり、利用者様の自由な発想力がどんどん向上しているのが垣間見え、自分には無い物をたくさん持っていられる利用者様がとても素敵に感じ、私も良い刺激を頂いております。

引き続きスタッフ一同協力していき、利用者様やスタッフも含め、「毎日ツリーぴあに行きたい」という気持ちを持って頂けるよう、日頃からの感謝の気持ちを忘れず、利用者様の意向に添った支援を心がけ、皆様が楽しく過ごせていけれるような環境をこれからも作り続けていきたいと思います。

わかば
みんな違ってみんないい♪

わかば管理者

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、利用者様も働いているスタッフにとっても、大きな成長の年でありました。

10月に新しく「さくら」が開所し、新しい利用者様6名が仲間入りしました。10年という長い付き合いの6人、どんな時も一緒に生活してまいりました。集団生活という全員が慣れないところからのスタートで、利用者様もがんばってきたと思います。新しく「さくら」が開所することになり、6人は男子と女子に分かれて生活することになりました。

利用者様も、新しい仲間が入ることで、今までの生活サイクルが変わってしまうのではないか? 気持ち的に落ち着かないのではないか? 新しい仲間も、集団生活に慣れてくれるのだろうか? 夜は眠れるのだろうか? など…、開所前後は、サービス管理責任者と、毎週のように「わかば」「さくら」の情報交換をしていました。

そんな中、わかばで長く働いている先輩方から、「とにかくやってみるしかない。考えたって始まんないし」と私達を後押ししていただきました。本当に感謝しています。

いざ、それぞれの生活が始まると、わかばの利用者様は、先輩は後輩を温かい目で見守り、時には「◯◯くん、辛いの?」と心配してくれたり、「僕は〇〇くん心配だから見てきて」と言っているかのように、私の背中を押してくれたり。本当に仲間って素敵だな! と思う瞬間です。後輩は、先輩の姿をよく観察していて、ここは近くにいかないほうが良いかな? と、いろいろ気を使ってくれます。

さくらの利用者様は、みんな新しい環境で、ご家庭でのスケジュールはこんな感じと、色々考えていたのですが、大好きなことを自分の部屋で楽しんでいる利用者様、リビングでは楽しい声が聞こえています。時には、ぶつかってしまうこともありますが、さくらのルールを決めて、みんなでお互いに声掛けしあって生活しています。すごいところは、スタッフの声掛けで何かをするのではなく、利用者様同士の声掛けで生活のリズムができているというところです。

「わかば」「さくら」利用者様がそれぞれ持ち味を発揮できるケアホームつくりを、スタッフと協力して作り上げていきたいと思います。

ゆっく
食への興味

ゆっく管理者

明けまして おめでとうございます。ゆっくのお子さん達はみんな元気いっぱいです。寒い中でも公園に行き、走ったり遊具で遊んだりと楽しんでいます。

公園から帰るとお弁当の時間です。なかなか椅子に座っていられないお子さんも、この時は別。お弁当が入っているリュックを持ってきて、椅子に座って待っています。『早く食べたい!!』でも周りを見渡すと、まだ準備ができていないお友だちがいる。『でも、早く食べたい!!』と、どうにもならない気持ちを抑えながらも、少しの時間なら待つことができます。すごいですよね。

お弁当は、菓子パン、カップ麺、保護者の方の手作りと様々です。偏食の多いお子さん達なので、保護者の方もお子さんにあった、形態、メニューには苦労されていることと思います。食に興味をもち何でも食べてくれると良いのですが…。小学校に入ると、偏食が少し改善されたという話も聞きます。大人は気長に待ちましょう。

ゆっくスタッフ一同、本年度も日々努力していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

めろでぃ
心も身体も大きく成長して!

めろでぃ管理者

明けましておめでとうございます。あれから1年あっという間に月日が経ってしまいました。今年も成長をした子どもたちを紹介したいと思います。

●公園に行きたいとジェスチャーをして「今日は誰と行こうか?」と靴を出して待っています。

●手作りおやつやちょっと遠い公園、工場見学など次は「何をしようか?」「どこへ行こうか?」とリクエストしてくれます。

●高校受験を控え、ただいま勉強中。近くの神社にも合格祈願に行きました。

●おっちょこちょいの私を諭すかのように“2024年新生めろでぃ”を作ろうと提案し考察中

●「ありがとう」「貸してください」と場面に合った言葉が言えるようになり、同時にお友達と一緒に出かけられるようになりました。

●ジャンボリミッキーの曲がかかると目を輝かせ、ニコニコ笑顔になります。

●スライム、アクアリウムなど工作が大好き。最近は縄跳びに挑戦しています。

●「ただいま」と元気に帰ってくると、おやつの手伝いを進んでやってくれます。

●時間になると帰りの会を始めてくれます。帰る時のあいさつも「気をつけ、ピッ」と言い、お友達と上手にあいさつを交わしています。

●紙芝居や絵本を読むことが大好き。音読の宿題も頑張っています。

●カービイやポケモンが大好きでゲームのお話や、学校で「~頑張ったよ」「~したから疲れた」などお話してくれます。

●なにわ男子が大好きで歌と踊りはピカイチ。低学年のお友達を気にかけてくれる優しいお兄さんです。

●静かなグリーンパークでの水遊びや追いかけっこが大好きで笑顔をたくさん見せてくれます。

●めろでぃでの庭遊びが大好き。草を集めお話したり歌を歌ったりと楽しんでいます。

●自分から宿題をするようになり、お友達とおしゃべりもするようになった。他にも追いかけっこやかくれんぼで遊んでいます。

小さい頃からを知っている子ども達もお友達と会話したり遊べるようになったり、「ありがとう」が言えるようになったりと成長を感じています。自分を振り返った時、心配が先でつい手助けをしてしまうことが多く反省しています。子ども達を信じて小さなことでも成功体験ができるように日々関わっていこうと思います。

管理者として3年経とうとしていますが、めろでぃスタッフを始めタイム事業所、りずむ、かのん、ゆっくにもお世話になり感謝しております。まだまだ力不足を感じるところがありますが、微力ながらも頑張ろうと思います。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

りずむ
年齢とともに成長する姿

りずむ管理者

新年あけましておめでとうございます。今年の冬休みは暖かい日が続き、外出する時も寒さを気にせず出かけることができました。

たいむで働き始めた当初、りずむに配属され、その後は別事業所で勤務を続けて昨年4月からりずむの管理者として戻ってきました。慣れない立場での仕事で不安もありましたが、以前から働いている方々に暖かく迎え入れてもらい、手伝ってもらいながら日々を過ごした8ヶ月。他の事業所の方や保護者の方々のご協力もあり、なんとか新年を迎えることができました。この場を借りてお礼申し上げます。

昨年を振り返ってみれば、以前自分が働いていた頃と比べて、りずむの雰囲気が変わったことが強く印象に残っています。年齢が上がり、落ち着いた子が増えたからでしょうか、りずむの中の空気が穏やかでゆったりしたものになったと感じます。中高生達が小さい子の遊び相手になってくれたり、外出先では飛び出しをしないように見守ってくれたりとスタッフ顔負けの動きをしてくれています。数年前の小学生の頃の彼らの姿からは想像できません。よくぞここまで…と思う反面、以前のようなパワーや勢い、慌ただしさが影を潜め、少し寂しい気もしています。これはこの先入ってくる、新しい子達に期待したいと思います。

年が明け、これからは進級や就職、卒業に向けて、忙しくなっていく方々も多いでしょう。そんな時こそ、普段と変わらない穏やかで楽しい時間をりずむで過ごせるように努めたいと思います。今年もよろしくお願い致します。

かのん
(力と刀)のバラ色の日々

かのん管理者

2023年も終わり2024年がスタートしました。新年のごあいさつの前に去年を少し振り返らせていただくと、例年通り出会いと別れがありました。卒業生が3名。異動されたスタッフに、新しく一緒に働いてくれるスタッフ。良かったこともあり、私が管理者になってから一度も開催されていなかった夏祭りやクリスマス会が開かれたり、まだ無くなってはいませんが新型コロナウイルスも少し減ってきていると思います。阪神ファンの方には、とっても嬉しい38年ぶりの日本一にもなりました。私事で言えば産まれて初めて2回も骨折してしまったりのサプライズがありました。手とあばら骨が折れましたが、とても不便でした。完治した時は、とても幸せに感じました。

そして去年も、色々な人に助けられました。この仕事は1人が出来ることは、本当にわずかしかありません。しかし、色々な人間が力を合わせ同じ方向に向いていれば、とてつもない力になります。児童発達支援員さんも、今まで以上に力を貸してくれています。普段は特にそこまで話さず別々の役割を2人ともこなしていますが、何かあると夜中までお互いの意見を言い合って問題解決に勤しみます。ここでは書ききれないほど助けになってくれていて、とても頼りにしている相棒です。

事務局の方にも力をお借りして助けられました。(S)さんには『たいむ共生会』とはなんたるかを叩き込んでくれます。とても勉強になり考えさせてくれます。去年木曜日にかのんに入ってくれていましたが、今は新しいスタッフも入り、かのんの支援には入られていませんが、勉強になりました。(F)さんはかのんの問題点やいい所を見つけてくれ、一緒に現在もかのんに入ってくれ力を貸してくれます。かのんの会議にも参加し、みんなの意見を聞き「ここが良かった」「自分も勉強になった」と、率直に私に言ってくれます。2人とも私の相談をよく親身になり聞いてくれます。そして、子ども達との関わりかたを見ていると、さすがあっぱれと言いますか素直に勉強になりますし、様々な再確認が出来ます。

普段私は色々な力に支えられながら日々を送っています。刀は普段鞘におさめ、いざというときに鞘から出して力を発揮します。普段は互いを傷付けず尊敬しあい、支援の時に子ども達の為に力を発揮できるチームとして、これからもいい支援をしていき、利用者さま保護者さまに満足、安心をしてもらえるような施設になるように、今年もスタッフ全員一丸となり頑張っていきたいと思います。

子ども達には楽しい。ほっとできる場所。保護者さまには、安心ができて、信頼できる場所。一緒に働いているスタッフには楽しくやりがいのある場所~を目指しています。今年もさらに進化して、3つの視点から見て、いい施設になるよう努力していきます。今年もよろしくお願いいたします。

障害福祉
心も身体も健康に!

障害福祉サービス管理者

本年もよろしくお願い申し上げます。新年を迎えましたが、能登半島地震で被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。毎日、報道で状況を知り、私にも何かできることはないかと考えましたが、今は私にできる少しの支援と今を一生懸命生きることしか出来ないんだなと思いました。

被災地には障がいを持った方々もいらっしゃいました。その姿を見て、私たちの身に起こった時、しっかりと対応していかなければと、その準備をしておかなければと、身に染みました。

2023年あっという間に、終わった気がします。本当に早かったです… 利用者の皆様には、人員不足のお手紙をお出ししたり、お断りのお電話をお掛けしたり、ご迷惑をおかけしてばかりで本当に申し訳ありませんでした。

2024年タイムの職員、パートナー、笑顔で頑張っています!! 紆余曲折ですが、タイムはなければいけない場所。守っていかなければいけない場所と思っている今日この頃です。その為にも、職員、パートナーの『心も身体も健康に』を第一に一年間頑張りますので、宜しくお願い致します…。

追記…私も昨年から『推し』が出来ました。新しい趣味も始めました。古い趣味も少し復活の兆し。周りからパワフルと言われるけど、心も身体も元気でいるためには、必要な事なんですね…。

相談支援
人としての価値の基軸

相談支援管理者

新年 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年4月から相談支援事業所の管理者に就任いたしました。平成16年にNPO法人ハローハンディキャップタイムのパートナーとして関わらせていただいてから、今年で20年目になります。その間、たくさんのご利用者様やパートナーの仲間達との"出会い"がありました。あの頃小さかったご利用者様も今では成人されて、それぞれの就労先で頑張っていらっしゃいます。私も関わらせていただいた者として、感慨深いものがあります。私が初めてタイムのパートナーさんに会った時、皆さんはとても温かく穏やかで優しく接してくれました。ご利用者様も『新人パートナーを試す』事はあっても、そこに『悪意』はなく『素直』で、私自身がご利用者様に『癒やされて』いました。

さて、今年はお正月から能登半島地震の発生や日航機と海保機との衝突事故がありました。どちらも予測し得ない出来事で、日本中が震撼しました。特に能登半島での無惨な光景に目を覆いたくなりましたが、こんな時にX(旧ツイッター)では、嘘の投稿が相次いでいるそうです。避難先で孤立し、生活の情報に困る方が多い中、広告料を稼ぐことを狙った行いは、決して許されるものではありません。

こんな時代だからこそ、人が『人としての価値の基軸』を持ち、相手を思いやれる『真の心の豊かさ』を持っていきたいと改めて思いました。

相談支援専門員としては、まだまだ前任者の足元にも及びませんが、精一杯頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

事務局
実効性のある避難訓練を!

安全責任者

2024年は、能登半島地震、日航機火災と悲惨な災害・事故での幕開けとなってしまいました。1月16日の報道によると、石川県での被害は、死者222人、安否不明者26人、重軽傷者1,029人、住宅被害20,814棟、停電約8,200戸、断水50,000戸超となっています。極寒に震えながら今なお避難生活を余儀なくされている方々を思うと、1日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、そんななかやはり16日のニュースで「5分で避難、全員無事=『奇跡じゃなく訓練』~津波襲来の高齢地区・珠洲市」という見出しが目に入りました。記事によりますと、約40世帯90人ほどが暮らす町北部の寺家下出地区も地震から間もなく津波に襲われ、多くの住宅が倒壊。それでも大半を高齢者が占める住民は5分以内に高台に避難して、全員無事だったということです。

「この地震なら津波が来る」。東日本大震災以降、大地震と津波を想定した避難訓練を年1、2回続けてきた住民は、揺れが収まると荷物を持たずに、体一つで坂道などを上り、高台の集会所に向かいました。近所同士で声を掛け合い、足の悪い人を背負うなど協力。地震から5分ほどで全員が集会所に到着すると、津波が到達したといいます。

「普段訓練をしていなかったら、みんな死んでいたかもしれない。奇跡じゃなくて、訓練が生きた!」と語る住民によると、過去の訓練では毎回時間を計測し、真剣な訓練を実施し続けてきたとのことです。

この記事を読み、普段の訓練の大事さを痛感しました。たいむ共生会の各事業所では、年3回の災害訓練(火災、地震、水害)を行っています。火災訓練では、実際に消防署員に来ていただいて、通報・消火訓練の練習も行っています。地震・水害では、避難所まで逃げる練習をしています。一方で、各御家庭や学校、地域との連携が課題になっています。「こういう場合には~」という具体的な取り決めをもっと丁寧に行う必要性を感じます。

『災害はいつやってくるかわかない』を念頭に、普段からより実効性のある避難訓練を心がけていきたいと思います。

最後に、この通信をお読みの中で故郷が北陸の方、とりわけ近親者で被害に合われた方がいらっしゃいましたら、心よりお見舞い申し上げます。

新人職員紹介
出会いを大切に、初心を忘れずに

めろでぃ 児童指導員(S)

私は今年度からめろでぃに配属され、同時に新社会人として働くことになりました。この仕事を始めた4月から12月までの9ヶ月間はとても短く感じました。最初の数カ月間は新しいことが多く、ついて行くのに精一杯で毎日努力をし続ける生活でした。ですが、仕事に慣れてからはただひたすらに“楽しい”という感情で満たされました。時には忙しく大変なときもありましたが、それさえも楽しいと思わせてくれる子ども達がいました。同時にめろでぃの子ども達と関わる中で自分自身の成長を常に感じます。

ここまで何を書いていいか分からず堅い文章になっているかもしれませんが、私は全くそんな人ではありません。とにかく楽しいことが大好きで、子ども達からの提案は可能な限り答えたいなと思っています。これから仕事を続けていく上で、「明日もまた行きたい」と思えるような居場所づくりに貢献できるよう精進します。よろしくお願いいたします。

異動職員紹介
色々な事業所での経験を生かして

タイム サービス提供責任者(T)

昨年4月よりツリーぴあから異動して来ました(T)です。10年前まで福祉に居たので、出戻りです(笑)。その間デイサービスで4年間(りずむ、めろでぃ)ツリーぴあで6年間、支援してきました。

タイムでは一対一の対応、ひとりひとりと向かい合い支援していきたいと思います。福祉から異動する前の利用者様も多く、懐かしさと共に月日の流れを感じています。その中で成長した姿をみると逞しく嬉しく感じます。もっともっと大きくなってください。

いろいろな事業所で経験してきた事を生かしていきたいと思います。また、自分自身も年齢を重ねてきたので無理せず、細く長く続けていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

異動職員紹介
言葉の大切さ

タイム サービス提供責任者(Y)

新年あけましておめでとうございます。毎年、時が過ぎるのは早いなぁと感じます、私もタイムに入社してからもう10年がたちますが、この1月からサービス提供責任者(行動援護)をさせていただきます。

さて、毎日仕事をする中で感じる事は言葉の大切さです。私も幼少期こんな体験をした事があります。私はアトピーという皮膚の病気の為、顔が赤かったり、手がかさかさしていました、そしたら友達に「手、おばあちゃんみたい。」とか、「酒飲んでよっぱらった人みたい。」と言われたことがあります。その時は、笑ってごまかしましたが、本当はとても傷ついていました。言った友達は、私を傷つけようと思って言っていない様子ですが、それでも私は悲しい気持ちになってしまいました。

言葉は、暴力でもあり最悪の場合、人の命をうばってしまう恐ろしいものです。言葉で受けた傷はそう簡単に治すことはできないと思います。

このようなことから、言葉は、つかい方しだいで人を幸せにもするし、傷つけたりもします。なので、私も誰かを傷つけてしまわないよう言葉の使い方には気をつけていこうと思います。まずは相手の立場にたって考えること、そして感謝の気持ちを忘れず思いやりの心を大切にしていこうと思います。

異動職員紹介
元気な挨拶に励まされて

ツリーぴあ サービス提供責任者(S)

今年度の4月よりサービス管理責任者としてツリーぴあに所属となりました(S)です。以前はケアホーム『わかば』で10年間、6名の利用者様と家族のように過ごしていく中で支援をさせて頂きました。

ツリーぴあでも様々な『個性』や『障がいの特性』をお持ちになった20名の利用者様と関わっていく中で、支援に携わらせていただくことを大変貴重に、そして本当に有り難く思っております。

個人的な話にはなりますが、私は昔から朝がとても苦手でしたが、今は毎朝7時前に起き1時間以上かけてツリーぴあへ通勤しています。9時を過ぎると『おはよう~!』と元気に挨拶をしてくれたり、元気に登所されている利用者の皆様を迎え入れることでツリーぴあでの一日が始まり、それが今の私の一日の原動力となっています。夜勤から日勤になり規則正しい生活ができるようになったお陰なのか? 自分自身も笑うことが増え、周りからも『明るくなったね』とか『生き生きしてるね』と言われるようになりました。

さて、これからもツリーぴあでは利用者様と色々なことがあるかと思います。嬉しいときや楽しいときは共に笑い合い、失敗したときはどうすればいいのかを共に考え、成功したときは共に喜び、利用者様一人ひとりに合った個別支援を本人の思いと意思に寄り添いながら実施していけるよう務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

異動職員紹介
一致団結して

ケアホーム・タイム サービス提供責任者(K)

昨年4月よりわかば、さくらのサービス管理責任者をさせていただいております(K)と申します。

わかばに異動してからの9ヶ月、仕事を覚えるのはもちろんですが監査からはじまり新事業所がスタートし、時間がすぎるのは早く、気づいたら年末でした。

わかばの良いところは「なにかやろう」と決まった時の一致団結力が強いです。スタッフ一同「新しく入所された利用者様が1日でもはやくわかばに慣れるように」と一致団結して誠心誠意支援させていただいています。わかばの先輩・新人利用者さんも新しい環境に慣れようとがんばってくれました。その結果、昨年末にはさくらの利用者様をわかばに招き、利用者様と支援員合同で忘年会を開催することができました。

私はまだまだ未熟で勉強することはたくさんあります。でも、わかばには色々教えてくれる先輩スタッフや利用者様がいます。わかばで、このメンバーで働くことができて本当によかった。今後ともよろしくお願いいたします。

異動職員紹介
気持ちに寄り添った支援を!

めろでぃ 児童発達管理責任者(N)

新年、明けましておめでとうございます。早いもので、タイムの児童デイサービスに携わって十数年が経ちました。最初は午後ゆっくから始まりかのん(中高生)へと移行し、その後りずむに異動しました。

福祉の仕事に不慣れだった私が今まで続けてこれたのは、多くの子ども達や保護者の方々、スタッフの人達との出会いに支えられて、いろいろなことを学ばせてもらったからだと思っています。特に子どもたちからのパワーが励ましとなっていました。今でも卒業した子どもたちが外であった時に、成長した姿で声をかけてくれるのがとても嬉しく力になっています。

そして去年、4月からめろでぃに異動になり10ヶ月が過ぎようとしています。新しい出会いの子ども一人一人の個性や、ペースに合わせて成長できるようにサポートすると同時に気持ちに寄り添った支援を心がけ、スタッフの皆と一緒に頑張りたいとおもいます。これからもよろしくお願いいたします。

編集後記

事務局 (S)

昨年10月にグループホームさくらが開所し、今までわかばにいた女性2名と新しい仲間4名(女性2人+男性2人)が入居されました。また、わかばでは2人の男性が新しく共同生活を始めました。今までの生活がすっかり変わり、どうなることか? ~親や支援員の不安な気持ちを払拭し、今ではすっかり仲良く生活しています。

後の課題は、「親なき後を考え、今から何を準備しておけばよいのか?」ということで、「埼玉県手をつなぐ育成会」理事長さんをお呼びして、『知的障がい児者のための成年後見~その意義と実務について~』学びます。今後も同様の研修・講義を続けていきますので、よろしかったら、ぜひ皆様ご参加ください!!